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Jack in the black box (part2)

話しは一挙に七年ほど前に遡る。(おお、七年! ブラピがチベットから帰ってきてしまうほどの年月だ。)なんせその頃、オーディオアクセサリーのオーソリチーであるOさんと、メールで遣り取りしている過程で、あのMIT(ハイエンド界では有名なアメリカのケーブルメーカー)の、高級ケーブルに付いている箱の中身は一体何だ? という話しになった。

オーディオに於けるアクセサリー、特にケーブルへの依存、若しくは信仰の度合いは、人によって大きく異なる。

「避けて通れない重要要素だ」と考える人もいれば、「あんなの宗教だ。」と断じる人もいる。確かに単なる電線が、時には1mで何十万円もするとなると、特に買えない人は不信感を持つのが普通だろう。

ケーブルはそれほど高く見えない商品であるから、マニアがこっそり奥方の目を逃れて散財するのに最適である故。とする経済的分析もあるが、買える人はとりあえず買って試してみる。

そして「ふむ」と思う。やがて最初の写真みたいな奴も買って「むむっ!」と思う。

これは要するに経験の領域だから、インドの山奥で行者が宙に浮かんだのを見た人と見ない人では、話しは永遠に噛み合わない。

理屈とプラモのシールは、後でいくらでも付けられるのだ。しかし僕は理系であるから、とりあえず理屈を付けることが本分である。

箱の中身を詮索するにあたって、以下の方法が考えられた。1)レントゲンで撮ってみる。2)ネットワークアナライザで探ってみる。

3)特許申請内容を読んでみる。最初のは既にやった人がいた。(!) しかしレントゲン写真というのは、専門的訓練を受けた人でないと、何が何だかわからないものである。写真2は僕が気管支炎になったときのものだ。「プロコルハルム的な白い影が見える。」とセンセイは仰ったが、矢印なしでは僕にはわからなかった。二番目は電気が一応専門の僕にはお勧めの方法であるが、我が家にはこの周波数領域で使えるネットワークアナライザがなかった。が、周波数をパラメータにして2桁ほど振れるLCR測定器があったから、これを使ってみた。

写真3がそれである。三番目は、同じくメール仲間であったMさんが、特許事務所にお勤めであったところから、USパテントの閲覧方法を教えていただいて可能となった秘技である。実はこれがブレークスルーになった。特許申請書は誰でも閲覧できるのが原則であるから、実際にやられた経験のある方は御存知だろうが、縛りが緩ければ縛ったことにならず、きつすぎてはその脇からスルリと逃げられてしまい、かえって余計なヒントを他人に与えることになる、という難しさがある。だからそんなもの出さない方が良いのだ、という考え方が日本のベンチャー企業には多かったが、大企業では業績評価の指標にするのと、いつ果てるともないいちゃもん付け的訴訟(実際これで喰っているような弁護士がいる)対策で、割合マメに申請を行うものだ。当初はラインケーブルがターゲットだったが、やがて電源ケーブルにそれは移った。当時はカラスを追い払おうとして野鳥を追い払ってしまった観のあるPSEが施工される前だったから、MITのパワーケーブルも輸入されていた。MITのパテントナンバーの内、特にこれと思われる内容のものはNo.5227962とNo.5260862であった。

両者はかなり重複する部分も多く、後者は前者の修正版とも言えるものである。その内容とは・・・   次回に続く。

This entry was posted on 土曜日, 12月 3rd, 2011 at 12:14 PM and is filed under 未分類. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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